37症候別アプローチ:黄疸編

黄疸|Jaundice
― 黄疸を前に、何から考えるか ―

 

✅ このページでできること:
黄疸(jaundice)を見たときに、重症度の見極め前肝性・肝性・後肝性(閉塞性)の整理 → 問診・身体診察・検査/画像の順番を、目的別(OSCE/外来・総合内科/USMLE・OET/英語)に最短ルートで確認できます。

外来で患者さんの前に座って、
ふと目を見た瞬間に
あ、ちょっと黄色いかも?
って気づく、あの一瞬。

黄疸って、ただの所見なのに、
気づいた途端に診察室の空気が少し変わる症候ですよね。

OSCEでも外来でも、黄疸が出てくると頭の中が一気に忙しくなります。

肝炎?
胆石?
それとも……あまり考えたくないやつ?

でも、ここでいきなり病名探しを始めなくて大丈夫です。

🧭 黄疸を見たときの“最初の3つ”

重症度はどう?

今すぐ動くべき状況?

で、考える順番は?

黄疸は、「どこでビリルビンが詰まっているか」という構造で考え始めると、意外と頭が整理される症候です。

今すぐ使いたいのか、ちゃんと理解したいのか、英語でも扱えるようになりたいのか。
気になるところから、どうぞ。


🩺 すぐ使いたい人へ|OSCE・外来向け

「結局、何から聞いて、何を見ればいいんだっけ?」
当直前やOSCE前に、さっと確認したい方向けです。

  • 重症度の見極め(Red flags / 緊急対応)
  • 問診・身体診察の優先順位
  • 初期検査・画像の組み立て

👉 黄疸の初期対応|OSCE・外来編


🧠 ちゃんと理解したい人へ|総合内科・USMLE向け

尿が濃くなる理由。便が白くなる理由。肝酵素の並びが意味するもの。
病態がつながると、黄疸は「怖い症候」から「読める症候」に変わってきます。

  • ビリルビン代謝(direct / indirect の臨床的意味)
  • 肝酵素パターン(hepatocellular vs cholestatic)
  • 臨床推論(どこで詰まっているか→何が詰まらせているか)

👉 ビリルビン代謝から考える黄疸|臨床推論・基礎編


📊 EBMで攻めたい人へ|感度・特異度・LRで「黄疸」を読む

黄疸は「病名」ではなく徴候です。
だからこそ、問診・身体診察・POCUSは診断名を当てるためではなく、
原因の確率(事前 → 事後)を更新するために使います。

🧩 このEBMセクションで扱うこと

  • “数字がある所見”を主役にする:感度・特異度・尤度比(LR)
  • Courvoisier徴候は「悪性閉塞の確率」をどう上げるか(rule-in)
  • Murphy / Sonographic Murphyは「炎症の確率」をどう動かすか
  • POCUS(CBD径)で閉塞性黄疸をどう rule-in / rule-out するか
  • 「数字が弱い所見」は、補助情報として位置づけを明示

診察=確率を更新する行為、と捉えられるようになると、
黄疸は「怖い症候」から構造的に読める症候に変わってきます。

本記事では、McGee(Evidence-Based Physical Diagnosis)を主軸に、
問診・身体診察・POCUSをEBMの枠組みで一気通貫に整理しています。

👉 黄疸を「確率」で診る|EBMで学ぶ問診・身体診察・POCUS

※本記事では、感度・特異度・LRが示されている所見を中心に解説しています。
※参考文献の筆頭は McGee(Evidence-Based Physical Diagnosis)です。


🌍 英語で扱いたい人へ|Clinical English × USMLE × OET

英語で「黄疸」を説明できますか?
①臨床英語(患者説明・医師同士の表現)
②USMLE high-yield(First Aidベースの知識整理+薬)
③OET Speaking/Writing(実戦テンプレ)の順で、
“話せる・理解できる・書ける”までまとめています。

  • Clinical English:問診・説明フレーズ/doctor-to-doctorの言い回し
  • USMLE high-yield:bilirubin代謝・ラボパターン・頻出疾患+薬(First Aid準拠)
  • OET対策:Speaking(説明・安全確認)/Writing(紹介状の型)

👉 Jaundice in Clinical English – USMLE High-Yield & OET Practice


黄疸は、色の変化というよりサインです。
「どこで、何が起きているか」その順番で考えられるようになると、肝胆道の世界は少しずつ見通しがよくなります。
今日の外来やOSCEのどこかで、このページの考え方をふっと思い出してもらえたらうれしいです。

🗓 最終更新日:2025年12月20日
✍️ 編集メモ:本ページは、旧記事(こちら)を土台に、内容と導線を整理し直しました。
旧記事で扱っていたポイントを参考にしつつ、Harrison’sGuytonMurtagh’s General Practice/USMLE First Aid の記載をもとに、OSCE・外来・USMLEで「迷わない順番」に寄せて再構成しています。

「37症候別アプローチ:黄疸編」への1件のフィードバック

  1. ピンバック: 【Jaundice in Clinical English】 ー Med Student's Study Room

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