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「痩せてきたんです…」それ、本当にダイエット成功?——体重変動に潜むサインを見逃さないために

「体重が増えてきた気がして…」「最近、急に痩せてしまって…」——体重の変化は、時に深刻な疾患のサインかもしれません。精神的な背景に目を向けつつ、見落としてはならない身体疾患も忘れずに。家庭医だからこそできる、体重変動の診かたを整理します。

この記事で学べること

  • 体重増加・減少に対する系統的アプローチ(問診〜診察〜検査)
  • 精神疾患 vs 器質的疾患の見極め方と見落としやすい疾患
  • 生活習慣病スクリーニングとしての体重評価の意義

導入症例

「最近、体重が3kgくらい落ちちゃって…食欲は普通なんですけど、もしかしてまた…摂食障害、再発してるのかなって。」

どう考える?(First Impression / Approach)

さて、この主訴を聞いてどう思ったでしょうか?

まあ、年齢や性別からきっと「摂食障害(たとえば神経性やせ症)」だろう、、、
と思った人が多いんじゃないかと思います。
特に若い女性の場合、さらには過去にそういった経験があるなんて聞くと、
「また同じなんでしょ、、、」と考えてしまいがちですよね。
実際、こういった精神的な背景を持つ人が多いのも事実です。

でも、ちょっと待ってください。
体重が減ったからといって、すぐに「メンタルのせいだろう」と決めつけるのは危険なんです。
食欲がちゃんとあっても、糖尿病の初期だったり、甲状腺の異常、消化管の吸収不良などなど、、
いろんな身体の病気が実は隠れていたりもするんです。
もっと怖い病気だと、がんや慢性腎臓病や結核、HIVなども見逃せません。

🧭「先入観にとらわれず、身体診察や検査から冷静に幅広く見ていく」
——これが家庭医に求められる目線なんじゃないかなと思います。

逆に、「最近ちょっと太ってきて…」という訴えも、
「まあ歳のせいか、食べすぎかな」なんて流してしまいがちですが、
ここにも注意が必要です。

甲状腺機能の低下やうつ病、クッシング症候群、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、
さらには薬の副作用(抗うつ薬やステロイドなど)が関係しているケースもあります。
特に「非定型うつ病」では、食欲が増えて体重が増えるパターンもあるので、
精神的な評価も忘れてはいけません。

📌 そして、体重の変化は、家庭医にとってとても重要な症候です。
これは「生活習慣病を見つけるチャンス」でもあるんです。

  • ✅ 体重の増減から、糖尿病や高血圧、脂質異常症、脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群(SAS)といったリスクに気づくことができます。
  • ✅ さらに、「ただの体重の話」で終わらせず、その裏にある生活の変化やストレス、仕事や家庭環境まで丁寧に聞いていく。

まさに、「体重の変化」に切り込んでいく。
そこに踏み込めるのが、家庭医の腕の見せどころなんじゃないかなと思います。

体重が変わった背景には、精神的なことも、身体の病気も、
あるいはそのどちらでもない日常の変化もあるかもしれません。

決めつけず、偏らず、構造的に考えていき、
ゆっくりと問診していく。

——それが診断にも、信頼関係づくりにもつながっていくと思います。

🩺 家庭医療の現場では、体重が増えた・減ったっていう相談は本当によくあります。

たいていは食べすぎちゃったとか、ちょっと運動できてないとか、
生活習慣が原因のことが多いんです。
そういうときは、生活を見直すアドバイスをして終わることも多いですよね。

でも、中にはそうじゃないケースも混じっています。

重大な病気が隠れていることもあるし、
見た目ではわからない体の中の変化もあります。

🔍 そういったサインを見逃さずにキャッチして、
「これは大丈夫」「これは検査が必要」とふるい分けていくのが、家庭医の大切な仕事です。

ちゃんと見て、聞いて、考えて、必要があれば専門医につなぐ。

それが、信頼される家庭医の診察スタイルで、
「専門家」として求められていることなんじゃないかなと思います。


🛠 お待たせしました。
ここからが本番、アプローチの仕方に入っていきましょう。

まずはどんなときでも、FPH法です。


💬 ちなみに、英語で「体重が減った」ってどう表現するか知ってる?

意外とよく使うのが:

  • “I lost weight.”(体重が減った)
  • “I’m losing weight without trying.”(意図せず痩せてきてる)

少しカジュアルな言い方だと:

  • “I’ve been dropping weight.” なんてのもあり。

逆に「最近太ってきて…」は:

  • “I’ve been gaining weight lately.”
  • “I’ve put on a few pounds.”(ちょっと太った)

問診でさりげなく聞きたいときは:

  • “Have you noticed any changes in your weight?”
  • “Have you been losing or gaining weight recently?”

みたいな聞き方が自然でおすすめだよ。


🧠 Fact / Problem / Hypothesis(体重減少)

体重が減るとき、私たちはまず「何が起きているのか」を見極める必要があります。


🟩 Fact(患者の言葉)

  • 「最近3kgくらい痩せました。特にダイエットはしていません」
  • 「食欲は普通です。むしろ食べてる方かも」
  • 「ちょっと汗をかきやすくなった気がします」
  • 「なんとなく眠りが浅くて疲れがとれない感じがします」

🟨 Problem(再定義・意味づけ)

  • 意図しない体重減少(数週間〜数か月)
  • 食欲は保たれている(食欲低下なし)
  • 自律神経症状(発汗、睡眠の質低下)を伴う
  • 活動性は保たれており、抑うつ症状は目立たない
  • 本人は「理由もなく痩せてきたこと」に対してやや不安を感じている

Semantic Qualifier: 意図しない vs 意図的/急性 vs 慢性/食欲あり vs 食欲なし/活動性あり vs 抑うつ傾向あり


🟦 Hypothesis(VITAMIN CDEによる鑑別)

  • 🧬 V:Vascular(出血による慢性貧血など)
  • 🦠 I:Infection(結核、HIVなど慢性感染症)
  • 💥 T:Trauma(特に該当なし)
  • 🌀 A:Autoimmune(甲状腺機能亢進症など内分泌疾患)
  • ⚙️ M:Metabolic(糖尿病、吸収不良症候群)
  • 💊 I:Iatrogenic(薬剤性:甲状腺薬、抗うつ薬など)
  • 🧠 N:Neoplasm(胃がん、大腸がん、膵がん、リンパ腫など)
  • 🧓 C:Congenital / Psychiatric(摂食障害、ADHD、発達特性)
  • 🧠 D:Depression / Dementia(非定型うつ、初期認知症)
  • ⚡ E:Endocrine(バセドウ病、下垂体機能低下症、褐色細胞腫など)

🚩 Red Flags(体重減少)

  • 意図しない体重減少が6ヶ月で5%以上(WHOの定義)
  • 夜間の寝汗・発熱・咳(悪性腫瘍、結核など)
  • 喫煙歴 + 年齢 + 食欲不振(悪性疾患リスク)
  • 血便・黒色便(消化管出血)
  • 高齢者での急速なやせ(認知症や悪性疾患、うつ病など)

🧠 Fact / Problem / Hypothesis(体重増加)

体重が増えるときも、同様に構造的にアプローチすることが重要です。


🟩 Fact(患者の言葉)

  • 「最近3kgくらい太ってきた気がします」
  • 「食欲は前より増えたかも…間食が多くなってて」
  • 「なんだか疲れやすくて、朝も起きにくいです」
  • 「気分が沈みがちで、外に出るのもちょっとおっくうで…」

🟨 Problem(再定義・意味づけ)

  • 意図しない体重増加(数週間〜数か月)
  • 食欲亢進あり、過食傾向
  • 倦怠感、意欲低下、軽度の抑うつ症状を伴う
  • 活動性低下により運動量も減少
  • 本人は「体が重い」「太ったのが気になる」と話しており、不安を抱えている

Semantic Qualifier: 意図しない vs 意図的/急性 vs 慢性/食欲亢進 vs 食欲低下/活動性低下 vs 活動的


🟦 Hypothesis(VITAMIN CDEによる鑑別)

  • 🧬 V:Vascular(脳血管障害後の活動性低下に伴う体重増加など)
  • 🦠 I:Infection(慢性B型肝炎に対するステロイド治療中など)
  • 💥 T:Trauma(脳損傷後の過食や活動性低下など)
  • 🌀 A:Autoimmune(ステロイドによる薬剤性肥満、クッシング症候群)
  • ⚙️ M:Metabolic(脂質異常症、インスリン抵抗性、SASに伴う代謝変化)
  • 💊 I:Iatrogenic(抗うつ薬、抗精神病薬、インスリンなど)
  • 🧠 N:Neoplasm(視床下部腫瘍による食欲異常などは稀だが考慮)
  • 🧓 C:Congenital(Prader-Willi症候群、甲状腺ホルモン抵抗性など)
  • 🧠 D:Depression(非定型うつ、意欲低下と過食)
  • ⚡ E:Endocrine(甲状腺機能低下症、多嚢胞性卵巣症候群=PCOS、インスリノーマなど)

🚩 Red Flags(体重増加)

  • 急激な体重増加(数週間で+5kg以上)
  • 浮腫・月経異常・多毛(PCOSやクッシングの兆候)
  • 顔貌変化(満月様顔貌、中心性肥満)
  • うつ症状の悪化、過眠傾向(非定型うつ)
  • 若年女性の過食+無月経+情緒不安定(摂食障害やPCOSなど)

では、
大まかな体重減少・増加への向き合い方がわかったところで
stepに分けて、情報の集め方を学んでいきましょう

Step 1:問診(OPQRST + PAM HITS FOSS)

OPQRST

  • Onset:いつから?
  • Progression:急?ゆっくり?
  • Quality:減少?増加?意図的?
  • Related symptoms:食欲、発熱、咳、腹痛など
  • Severity:何kg?期間は?
  • Timing:日内変動、周期性
  • Trigger:食事、生活の変化など

PAM HITS FOSS

  • PMH:糖尿病、甲状腺疾患、摂食障害、うつ
  • Medication:抗うつ薬、甲状腺薬、利尿薬
  • Social:経済状況、生活変化、孤独
  • Family:肥満、糖尿病、精神疾患の家族歴
  • Gynecologic:月経異常、妊娠歴
  • Sexual:HIV、性感染症のリスク

Step 2:身体診察

  • Vital signs:体温、頻脈、血圧
  • 体重・BMIの記録
  • 皮膚:色素沈着、脱毛、乾燥
  • 眼球突出、振戦、浮腫、肝脾腫
  • 精神神経所見:うつ状態、認知機能

Step 3:検査・画像

  • 血液検査:TSH, FT4, HbA1c, CBC, CRP, LDH, etc
  • 尿検査:糖、ケトン、蛋白
  • 画像検査:胸部X線、腹部エコー、頭部MRI、腹部CT、etc
  • 便検査:潜血、寄生虫、感染

🩺 症例で振り返る(導入症例に戻る)

さて、ここまでStep1〜3の基本的なアプローチを整理してきました。
では実際に、最初に紹介した症例をもとに、一つずつ適用して振り返ってみましょう。


Step 1:問診の振り返り(Fact → Problem → Hypothesis)

🗣「今日はどうされましたか?」
👩‍🦰「最近、体重が3kgくらい落ちてきて…。特に食事制限はしてないんですけど…」

🗣「食欲はどうですか?」
👩‍🦰「普通にあります。むしろ前よりよく食べてるかもしれません」

🗣「最近、眠れないとか、疲れがとれない感じはありますか?」
👩‍🦰「はい、寝付きも悪いし、汗もかきやすくて…ちょっと変かなとは思ってました」

🗣「以前、摂食障害があったと伺ってますが、最近その症状は?」
👩‍🦰「いえ、それはもう落ち着いていて、むしろ最近は体重が減る理由がわからなくて心配で…」

📌

  • Fact: 非意図的な体重減少、食欲保たれている、自律神経症状あり、摂食障害の既往あり
  • Problem: 意図しない/慢性的/食欲あり/活動性あり
  • Hypothesis: 甲状腺機能亢進症、糖尿病、悪性腫瘍、慢性感染症

Step 2:身体診察の振り返り

  • Vital sign:軽度頻脈(HR 96)、血圧正常、体温平熱
  • 全身状態:やや多汗、手指に振戦あり、甲状腺腫大は触知せず
  • 精神状態:抑うつ的ではなく、意識清明

💬「甲状腺機能亢進症の可能性が少し高まってきたかも。
でも、腫瘍や慢性感染症も完全には除外できないな」


Step 3:検査・画像の振り返り

  • TSH:低下、FT4:上昇 → 甲状腺機能亢進を示唆
  • CBC:正常、腫瘍マーカー:施行せず
  • 胸部X線:異常なし

💬「このTSHとFT4の結果…やっぱりバセドウ病(Basedow病)が濃厚かも。
今のところ悪性疾患を示す所見はなく、感染症の所見もない」

🔚 結論: 甲状腺機能亢進症(Basedow病)による体重減少と診断。
精神疾患の再燃ではなかった。

📘「やっぱり、“よく食べてるのに痩せる”って訴えは、甲状腺疾患を疑うべきなんだな。
先入観を持たずに話を聞いてよかった」


🪄 まとめ

体重減少=精神的な原因とすぐに決めつけずに、
丁寧な問診と全身評価を行うことで本当の原因を突き止められました。

特に家庭医療では、患者さんの背景にある“物語”と、
その奥にある“医学的な異常”を両方拾い上げる視点がとても大切です。

いつもと違うなにか、ほんの少しの変化にこそ、診断のヒントが隠れている。
そんな感覚をこれからも大事にしていきましょう。


Tips(問診・診察のコツ)

  • 体重変化はkgと期間で具体的に聞く
  • 「食欲の有無」が大きな鑑別ポイント
  • 皮膚、手指、眼などの変化に注目

Clinical Pearls

“Weight loss without trying should always raise a red flag.”
(意図しない体重減少には常に警戒が必要だ)

Useful Medical Expressions

  • Have you noticed any recent changes in your weight?
  • Was the weight loss intentional or unintentional?
  • How is your appetite lately?
  • Are you currently taking any medications or supplements?

💬 Layman’s Terms & Idioms(患者に優しい表現)

体重変化に関連する表現を、日常的な単語やイディオムを交えて紹介します。患者さんが自分の体の変化を自然に表現したり、こちらの説明が伝わりやすくなったりする場面で活用できます。


🟢 体重減少に関する表現

🧑‍⚕️ 患者のリアルなひとこと

  • “I’m not even trying to lose weight, but the scale keeps going down.”
  • “My pants used to fit snug, now they’re practically falling off.”
  • “People keep asking me if I’m okay — they say I look smaller.”

🔤 単語・フレーズ

  • to drop weight:体重が落ちる
    “I’ve been dropping weight lately, but I’m not dieting.”
  • to shed pounds:体重を減らす(自然に減る感じ)
    “She’s been shedding pounds without even trying.”
  • to shrink:やせて小さくなる
    “My friends say I’m shrinking every time they see me.”
  • loose clothes:服がぶかぶかになる
    “My pants are getting loose around the waist.”

🗣 問診で使える言い換え表現

  • “Have you been shedding pounds without trying?”
  • “Are your clothes looser than usual?”
  • “Anyone told you you look thinner lately?”
  • “Have you been feeling more tired or sweaty than usual?”

🔵 体重増加に関する表現

🧑‍⚕️ 患者のリアルなひとこと

  • “I swear I haven’t changed what I eat, but I just keep gaining weight.”
  • “My jeans barely button now — it’s so frustrating.”
  • “I feel so bloated all the time, like I’m carrying water everywhere.”

🔤 単語・フレーズ

  • to gain weight:体重が増える
    “I’ve gained some weight recently, and I don’t know why.”
  • to put on pounds:体重を増やす(カジュアル)
    “I’ve put on a few pounds since the holidays.”
  • to feel heavy:体が重いと感じる
    “I feel heavier than usual these days.”
  • tight clothes:服がきつくなる
    “My jeans feel tight lately, especially around the waist.”
  • bloated:むくんだ、膨張感がある
    “I feel bloated all the time, even if I don’t eat much.”

🗣 問診で使える言い換え表現

  • “Do your clothes feel tighter than usual?”
  • “Have you been putting on weight lately?”
  • “Have you noticed feeling bloated or swollen?”
  • “Do you crave snacks or sweets more often?”

🗝️ 補足

“put on weight” や “shed some pounds” などの表現は、医学的でないぶん患者に伝わりやすく、親しみある会話をつくるのに役立ちます。
「どれくらい減った/増えた」ではなく、「服がきつくなった?」「前より重く感じる?」など、感覚的な問いかけがポイントです。


📖 Medical English Glossary

  • Unintentional(意図しない)
    Not planned or deliberate; important for weight change.
  • PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)
    Hormonal disorder causing weight gain and irregular periods.
  • SAS(睡眠時無呼吸症候群)
    Sleep disorder often linked to obesity.
  • Bloating(膨満感)
    Feeling of fullness or swelling in the abdomen.
  • Cachexia(悪液質)
    Severe weight loss due to chronic illness or cancer.
  • Craving(渇望・強い欲求)
    Strong desire to eat specific foods, often sweets or carbs.
  • Swelling(腫脹・むくみ)
    Enlargement of body parts due to fluid retention.
  • Fluid retention(体液貯留)
    Accumulation of fluid in tissues, leading to weight gain.
  • Diuretics(利尿薬)
    Medications that increase urine output to reduce fluid.
  • Appetite suppressants(食欲抑制薬)
    Drugs used to reduce hunger and food intake.

🧾 記事のまとめ

体重の増減って、ただの数字の話じゃないんです。

そこには、生活習慣、こころの動き、ホルモンの揺らぎ、
そして時に命に関わる疾患が隠れていることも。

だからこそ、僕たち家庭医や総合診療医は
「いつから?どのくらい?食事は?気持ちは?」と、
患者さん一人ひとりの変化に丁寧に耳を傾ける必要があります。

「ダイエット中だから」「最近むくみがあって」
そんな言葉の裏に、甲状腺疾患やうつ病、がん、心不全が潜んでいることも。

一見ありふれた「体重の話」こそ、
見逃さない観察力と、患者とともに考える姿勢が試される場面なんだと思います。

そして最後にひとつ。

「体重の変化に気づける関係性」って、
信頼があってこそ成り立つもの。

ただ数字を聞くだけじゃなく、
生活や感情に寄り添いながら、
患者さんの「ちょっとした違和感」に気づける医師でありたいですね。

最後に、、

実は「体重」という言葉、
英語では “body weight” 以外にも、
“the number on the scale” なんて言い方をすることもあります。

体重計に乗って出る数字、という意味ですが、
それだけじゃなく、
人によってはその数字に一喜一憂したり、
自己評価や感情にまで影響を受けてしまうこともあるんです。

つまり、体重って「ただの数字」じゃなくて、
その人の気持ちを映す「心の数字」でもあるのかもしれません。

だからこそ、僕たちが数字だけにとらわれず、
その背景にあるストーリーまで見ようとする姿勢が、
やっぱり大切なんじゃないかなと思います。


他記事へのリンク

References

  • UpToDate: Unintentional weight loss in adults
  • Harrison’s Principles of Internal Medicine, 20th ed.
  • 日本甲状腺学会診療ガイドライン2023
  • DSM-5: Feeding and Eating Disorders
  • 日本糖尿病学会:糖尿病診療ガイドライン2024

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